2022年3月議会 代表質問 児童生徒に配布したタブレット端末の活用について

本市では、市内の小中学校と特別支援学校の全児童生徒にタブレット端末を配付。その数は3万2,000台になるとお聞きしております。
昨年12月議会にも質問させていただきましたが、生徒の学ぶ意欲向上、御家庭に持ち帰ってのオンライン学習、さらには新型コロナウイルスの感染が拡大した場合に学びの機会が保てるようにするなど、学習環境の充実につながるよう教育委員会で活用方法について工夫をしていただいているところであります。

西垣
西垣

岐阜市のことを知ってもらうために活用できないかという点で取り上げさせていただきたいと思います。
1つ例を挙げてお聞きしますと、この4月から始まるプラスチック製容器包装の分別収集の分別方法をiPadで見れるコンテンツにして、地域学習等の時間で子どもたちに学んでもらうというものであります。
先週には、東日本大震災から11年の節目を迎えたところでありますが、その当時、子どもたちが防災学習の授業で学んだことを生かし、家庭での避難誘導にリーダーシップを発揮したとの話も過去にお聞きしました。

こうした点は非常に重要であり効果的ではないかと思います。子どもたちに知ってもらえば、御家庭での分別方法を改めて御家族の方に説明してもらえますし、啓発してもらえるのではないでしょうか。しかも、そういった資料を印刷、配送する費用もかからずに、3万2,000人の方に見てもらうことが可能になります。
教育委員会の理解と協力が必要になるかと思いますが、岐阜市に住む上でのルールを知ってもらうことにとどまらず、現在の岐阜市の在り方、観光や都市計画を子どもたちに分かりやすい資料動画で学んでいただく。場合によっては市長自らライブで子どもたちに向けて今後の岐阜市について話す機会があってもよいのではないかと思います。シビックプライドをより高めてもらうためにも有効ではないでしょうか。

部長
環境部長

市内の小中学校と特別支援学校の全ての児童生徒にタブレット端末が貸与され、今後これを活用した環境学習も可能になりました。これを受け、社会科副読本「ごみとわたしたち」は、令和5年度版からデジタル化する予定としております。
議員御案内のプラスチック製容器包装の分別収集につきましては、小中学校の皆さんにも知っていただき、家族と共に取り組んでいただくことは、大変有意義であると考えております。そのため、さきの社会科副読本「ごみとわたしたち」や「子ども環境白書」の中で、本年4月から分別収集が開始されることや、対象となる容器包装の種類などについて分かりやすく紹介しております。また、これとは別に、分別収集に関するデジタル教材を新たに作成することとし、タブレット端末を用いてこれを学び、実践していただきたいと考えております。

教育長
教育長

今年度は岐阜市歴史博物館と学校をオンラインでつなぎ、本市の濃尾地震に関する貴重な歴史資料に触れる学習を行いました。児童生徒は学芸員とのやり取りを通じて、本市を中心とした被害や被災者支援活動、震災記録資料の伝承や犠牲者追悼の取組などについて深く学び、現代における防災の在り方を考える機会とすることができました。
また、児童生徒のタブレット端末には、様々な市の施設の行事や取組等を配信して、子どもたちの興味、関心を引き出し、主体的な探求を生み出すきっかけづくりを積極的に行っております。
来年度は、タブレット端末をさらに有効活用し、岐阜市の専門的な知見を持つ企業や大学、岐阜市出身で各分野で活躍するプロフェッショナルなどによる実社会での経験、人の英知や努力、そして、希望や未来への展望を学ぶ授業をはじめ、様々な教育活動を通して子どもたちの将来の夢や希望を育み、その未来を応援するプロジェクトを進めていく予定です。
一例として、地上の楽園と称された岐阜城山麓居館などについて学ぶ信長公のおもてなし学習や、木おけを使った天然醸造で美濃の伝統的な調味料、たまりしょうゆや豆みそを造る醸造会社を継承し活躍する若き経営者からの講義など、様々な魅力ある専門家から学び、本市の魅力や歴史、伝統文化を存分に味わう機会にしてまいりたいと考えております。
また、令和4年度から実施されるプラスチック製容器包装の分別収集については、今後環境部と連携を行い、総合的な学習の時間等を使って、児童生徒一人一人のタブレット端末を活用して、SDGsの観点から本市の取組を深く学ぶ機会にしてまいりたいと考えております。