2021年6月議会 代表質問 新型コロナウイルスワクチン接種計画について

西垣
西垣

本市の新型コロナウイルスワクチン接種状況については、市民が安心し、ワクチンを無駄なく効率的に接種できるよう、公共施設や病院での集団接種と地域のかかりつけ医での個別接種を組み合わせたハイブリッド方式で接種を進めており、高齢者施設等の入所者、従事者の方に対しては4月12日から、施設入所以外の高齢者の方については5月14日から予約を開始し、5月22日から接種を開始しております。
現状、新聞報道等を見てみますと、医師会をはじめ、医療関係者の皆様の御協力で順調に接種が進んでいると受け止めておりますが、7月末までに接種完了とされている65歳以上の方について、予定どおり完了できそうなのか否か、現在のワクチン接種の進捗状況についてお尋ねをいたします。

市長
市長

初めに、新型コロナウイルスワクチン接種計画に関する御質問にお答えいたします。
現在、65歳以上の高齢者の皆様へのワクチン接種を進めておりますが、岐阜市医師会や岐阜市薬剤師会などの医療関係団体と連携強化を図りながら実施してきた結果、6月16日現在では、1回目、6万2,283人、50.6%、2回目、1万1,810人、9.6%の方が接種を終えた状況となっております。
また、公共施設における集団接種の予約を今月8日から新たに受け付けておりますが、現在、約1万人分の予約枠に対し、約2,200人分の枠に余裕がある状況となっております。さらに、医療機関からのワクチンの申込み状況などから、高齢者のうち接種を希望される方については、おおむね接種もしくは予約が完了していると考えられます。
一方、6月4日に7月末までの接種完了見込みに関する調査を行った結果、一部の医療機関については予約が集中し、高齢者の接種完了が8月以降になるおそれがあったため、各医療機関に対し、岐阜市医師会を通じ、接種の前倒しや予約枠に余裕のある集団接種への御案内をいただくよう依頼するとともに、予約枠に余裕のある医療機関を保健所を通じて御案内できることをお知らせしたところであります。
今後も引き続き、接種を希望される高齢者の皆様が7月末までに接種を完了できるよう取組を進めてまいります。

西垣
西垣

今後の接種の対象となるのが60歳から64歳以下の方に加え、優先接種の対象となる60歳未満で基礎疾患を有する方、社会福祉施設の従事者が対象となっており、優先接種の対象となる方は申請が締め切られておりますが、最終的に対象者数はどの程度になるか、予約券の配付から接種完了まで、どのような期間をお考えなのか、お伺いをいたします。
また、優先接種については、県の方針として、未接種の医療従事者や教職員、保育士、消防職員、市町村職員が挙げられております。また、最近では、政府の判断として、海外への留学を予定されている方々も優先接種の対象として判断されております。
こうした方々について、これ以降の計画の中でどのように組み入れていくお考えか、60歳未満の方々の接種計画と併せてお尋ねをいたします。
さらに、職域接種との兼ね合いについても確認をさせていただきます。

市長
市長

基礎疾患を有する方等への接種計画についてお答えいたします。
本市では、高齢者の次の優先順位の対象者として、基礎疾患を有する方、高齢者施設等の従事者、60歳から64歳の方を優先することとしております。
今回、6月11日まで申請を受け付けたところ、基礎疾患を有する方として申請のあった方は約6,400人、高齢者施設等の従事者として申請のあった方は約2,100人であり、60歳から64歳の方、約2万4,000人と合わせた約3万2,500人分の接種券を6月末までに発送できるよう準備を進めております。
また、接種開始の時期につきましては、高齢者の方への接種完了のめどが立ち次第、医療機関での個別接種を行うこととしており、公共施設での集団接種は、7月中旬から予約受付を開始し、7月24日からの実施を予定しております。
なお、先ほど触れました高齢者を対象とした公共施設での集団接種会場には、現在、予約枠に余裕があることから、高齢者施設等の従事者のうち、6月11日までに申請をいただいた住所地が岐阜市の方について、6月20日、27日に前倒しして接種を行ってまいります。
続いて、60歳未満の方への接種計画についてお答えします。
一般の方への接種につきましては、基礎疾患を有する方等の接種がおおよそ完了した段階で移行していくこととなりますが、岐阜県が示した今後の優先順位を踏まえ、教職員、幼稚園教諭、保育士に対し優先的に接種を進める体制を構築し、接種券につきましては、7月中旬に送付できるよう準備を進めてまいります。なお、それ以外の方につきましては7月末までに順次送付できるよう準備を進めてまいります。
続いて、海外留学を予定されている方への対応につきましては、文部科学省において、海外留学を予定している学生を後押しするため、留学先の大学からワクチン接種を求められている場合に、大学拠点で接種を受けることができる留学予定者ワクチン接種支援事業を開始されました。
具体的には、海外留学を予定する学生が文部科学省に申請を行い、その後、割り振られた接種会場から指定された方法で予約、接種を行うこととされています。そのため、現在、市町村が行っている接種とは別の枠組みで実施されることとなりますが、岐阜市ワクチンコールセンター等にお問合せがあった場合は、文部科学省のホームページや留学ワクチン推進チームの連絡先を御案内するなど、適切に対応してまいります。

西垣
西垣

職域接種との兼ね合いについても確認をさせていただきます。
一人でも多くの方々の一日でも早いワクチン接種を可能とするため、自治体だけでなく、企業において独自に医師と接種場所を確保し、接種を行う職域接種ですが、御協力いただける企業の方に対しまして、我が会派を代表して心から感謝申し上げたいと思います。
市内でも既に職域接種を行う企業の方が出てきておられますが、その基準や手続等について、まだ十分浸透していないのではないかという懸念を持っております。また、接種券が届く前でも接種を行うことができるとされておりますが、具体的にどのようにすれば接種できるのかなど、細かい部分も含めてまだ分からない部分が多々ございます。今後、より多くの企業などで職域接種を行っていただくため、職域接種の概要についてお伺いをいたします。

市長
市長

職域接種についてお答えいたします。
職域接種とは、接種の加速化を図っていくため、企業や大学等において、学校等を含む職域単位でワクチンの接種を行うものであり、全国においては、今月13日から一部の企業で開始されております。
使用するワクチンはモデルナ社製で、1,000人の接種を行うこととし、1,000人に満たない場合には、商工会議所等による取りまとめや複数社による連携等を行うことも可能とされています。また、自治体による接種に影響を与えないよう、企業や大学等が会場や医療従事者等を自ら確保した上で、企業等が実施に向け、国に対し直接申請を行うこととされております。なお、議員御案内のとおり、接種券が届く前でも接種を行うことは可能ですが、その際には、予診票に記載した住所、氏名、生年月日等を本人確認書類により確認していただき、接種を行っていただくこととなります。
また、岐阜県におきましても6月14日に岐阜県新型コロナウイルスワクチン職域接種企業・大学等向け相談窓口を開設し、職域接種を推進するためのサポートを行っております。今後、職域接種の増加により、ワクチン接種がさらに加速することを期待しており、本市としましても11月末までに希望される方全てに接種ができるよう、全力を尽くしてまいります。